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世話
(抱き方・手入れと入浴爪と歯運動 ケージ温度車での移動

モルの世話の基本は上手に抱く事です。爪を切るにも入浴するにも必要ですし、 スキンシップをすることにより、もしも体に異常があった場合は早期発見が可能です

世話をする上で、後悔のないように世話をするのは飼い主さんの当然の気持ちです。 しかし、あまりにも神経質になり過ぎてしまい、飼い主さんが負担に感じるような事があったり、 過度の世話で飼い主さんが体調を崩してしまったら、
あなたも、モルちゃんにしても不幸な事だと思いますので、あなたの出来る範囲で 楽しく世話をしてあげてください
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抱き方

世話をする上で、上手に抱っこが出来ればモルも飼い主さんもストレスがなくHappy!
まったく人に慣れていないモルを、片手をケージにそっと入れるだけで乗ってきてくれる 「手乗りモル」になるように、時間をかけて挑戦しましょう


馴らす:まずは人に触られても逃げないようにしましょう
  1. 餌をあげるとき、モルがこちらに寄って来るようにしましょう。 とくに大好物の野菜やくだものは、モルがケージの奥に居ても、ケージの入り口に寄って来てから与えます
  2. 寄って来るようになったら頭をやさしく撫でます、はじめはびっくりして逃げるかも知れませんが、 毎日根気よく続けましょう。頭を撫でても逃げなくなれば、あなたを少し信頼してくれた証拠です
  3. 次は頭だけでなく、背中にかけてもゆっくりと優しくなでます、ついでに肩や首も優しく撫でて 人に触られることに慣らします
注意。撫でるのは毛の生えている方向にそって撫でてください (慣れている仔は何されても平気ですが普通は逆方向に撫でられると嫌がります)

また、首の下からあごにかけて撫でようとすると噛みつく仔がいますので気をつけて。 これは、ご主人様の指が見えなくなるとモルが「敵に触られている」と勘違いして自分の身を守る自然な行為ですので、 信頼関係が大きくなれば自然と噛まなくなります


抱き上げる:逃げられないよう、はじめは一気に抱いてしまいましょう
  1. 頭や背中を撫でながら、上から片手で胸のあたりをすばやく、しっかりとつかむ。 (利き腕がいいです)この時にモルは前か後ろに逃げようと、最大限の抵抗をしますが、 もう片方の手でそれを阻止します
  2. 上から押さえた手の親指を前足の後ろ(脇の下)、人差し指を頭の上、 そして他の指を反対側の脇の下へまわす
  3. その手で体を少し持ち上げながら、もう片方の手を頭からお尻のほうへ、 体の下へすべりこませる(床に落ちているうんちに気を付けながら)
  4. 手のひらにモルを乗せたら、自分の胸のあたりへ引き寄せて体を密着させ、 上の手で体を撫で好物を少しだけ与えてください
3番目の体の下に手を入れるときに、飼い主さんの手のひらに足をつくようにしていると、じきに歩く格好を始めます
たまに片手だけ(いつもからだの下に入れている手のほうがいいようです) そっとケージにいれると、自分から乗ってくるようになるでしょう

抱っこしている時に腕や指を噛むモルに対しては、普段からモルの頭や首を撫でるとき、 毛をつまんで軽く引っ張るようにしていると噛むことをやめるようです(ただし、絶対にモルが痛がるほど 引っ張らないように気をつけましょう)
これは、優位なモルが子供や下位のモルに対して毛を刈ったり引っ張っぱったりして順位を確認させる行為です
また、抱っこするときに手に持ったタオルなどの上にモルを置くと、直接噛まれないのでお勧めです

抱く事が慣れていない人は、抱っこ中にモルが落ちないよう充分に注意してください
また、抱いている時に大きな音などがすると、モルが驚いて逃げようとして暴れる事があるので気をつけましょう

トイレを覚えたモルならば、抱っこされているときにトイレへ行きたくなったら合図をするでしょう

できれば毎日決まったパターンで抱っこして(ケージの掃除まえとか)、抱っこした後は 部屋で思いっきり遊ばせたり、好物の野菜をあげて「抱っこは楽しいもの」と覚えてもらいましょう
抱っこ前にモルに近付く時は、なるべく目線を低くするように心がけます (モルからすれば人間は巨大です。驚かせないようにしてあげてください)
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手入れと入浴

定期的な毛の手入れ
最低でも週に1度はブラッシングしましょう
ブラシをかけながら、シラミなどがいないか、脱毛、傷やカサブタが無いかを見ます

毛の長いモルは、お尻のまわりの毛に尿がしみ込み、毛が固まってしまいやすいので適当な長さに切っておくといいようです
グルーミングブラシ
愛用ブラシ

ブラシは慣れないうちは嫌がるようですが、だんだん慣れてくれるでしょう
ブラシすることによって抜け毛を食べてしまうことを防ぎ、皮膚病の予防にもなります

入浴
限られたスペースで飼育していると、モルの体に糞尿や牧草カスなどの汚れが容易に付着してしまいます
日本のように湿度の多い環境では、毛がボサボサになると同時に皮膚も不潔になってしまい、それによって シラミ・ダニ・菌類が繁殖し、掻きむしって皮膚病などになってしまう場合があります
抱っこした時に、お尻の回りの毛が他と比べて硬くなってしまっている時は、入浴などで清潔にしてあげるのも良いでしょう
入浴の間隔は、飼育状況や毛の長さによって異なりますが、1ヶ月〜半年に一度くらいが一般的なようです
同時にケージ内はいつも清潔にしておきましょう(糞尿の上に平気で寝そべってしまう仔もいます)

モルにとって入浴時に大切なことは、水深が深すぎず安定した 足場があり、お湯が熱すぎないことです(人の入浴温度では熱すぎです。モルの体温と同じ温度を目安にして、 夏は若干低め・冬は若干高めの温度が良いようです)

また、入浴中に声をかけるなどして落ち着かせて入れることにより、暴れることを防げます
bathtime
入浴中

湯をいれた大き目の洗面器、取りやすい場所にタオルを2−3枚、ブラシ類など、 必要なものを入浴前にすべて用意しておきます

モルの肌は敏感なので、シャンプーはなるべく使わないようにして、お湯だけで済ませます
(シャンプーによっては、肌に必要な油分まで落としてしまい、痒がるときがあります)
そして、耳などに水が入るのを防ぐため、頭や顔は洗わないようにしてください。もし、 顔などに汚れが付いているときは、硬く絞ったタオルで拭いてあげましょう

どうしてもシャンプーを使いたいときは、ベビー石鹸などの低刺激の石鹸を使うようにしましょう
また、石鹸を使うときは、首よりも上に石鹸をつけないようにしましょう(目や耳などに入らないように注意してください)
それと、石鹸をたくさん使ってしまうと、低刺激のものでも必要な油分を落としてしまうことになりますので、 最小限の量にしておいて下さい
医者から指示された以外の医薬シャンプー(寄生虫を退治するような)を使うのは避けた方がいいでしょう

入浴後はタオルやドライヤーでモルの体を完全に乾かします。もし放っておくと外気によって体温が下がり、 風邪などの病気の原因となるので、充分注意してください
ただし、ドライヤーを使う場合は熱い風や強すぎる風は避けます
濡れたお腹は、手で抱く際に乾いたタオルを持って抱くようにすると水分が取れるようです
また、どうしても入浴がストレスになってしまうようでしたら、 暖かな濡れタオルなどで拭いてあげるのも良いと思います

生まれて間もない仔や妊娠中のモルはなるべく入浴は避けてください。もし、入浴の必要があるときは医師に相談をしましょう

ドライシャンプー
モルにとっては入浴するよりもストレスが少ないため、 入浴を避けたいときはドライシャンプーを使用します
毛の部分にパウダーを少量つけ、丹念にブラシしましょう

お腹など尿で汚れている場所は、ブラッシング後に、硬く絞ったタオルでやさしく拭きます

写真はドライシャンプーの例です
ドライシャンプー
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爪と歯

爪の手入れ
爪は歯と同様に伸びつづけ、放っておくと足にダメージを与えるので、長くなった爪は切らなくてはなりません

もし、あなたがモルの爪を切ったことが無ければ、病院または経験者にカットをお願いしましょう
爪の切りかたを覚えてしまえば、カットはそう難しいことではないので、ご家庭でも出来ると思います

モルには人間と同じく爪の生え際があり、爪切りの際は深ヅメに注意します
自信がない時は無理して生え際まで切らずに、長めに残し「次にまた切ればいい」くらいに考えます
もし、手伝ってくれる人がいるときは、その人にモルを保定してもらいましょう

・ひとりで切らなくてはならないときのコツ
モルは爪を切られることを恐れるあまり抵抗する仔が多いです。そのような時は、モルを大き目のタオルか タオルを袋にしたものですっぽりと包み、抱っこしながら「目標の足」だけをタオルから出してカットすると 比較的楽にカット出来るようです
または、洗濯用ネットのような網状のものにモルに入ってもらい、 片手でモルと足を保定し、もう片手で隙間から出た爪をカットする方法もあります

爪を切るのは人間用の爪切りでも大丈夫なようです

写真は小動物用の爪切りです
爪切り

爪の切り方
透明な爪は指先の肉がピンク色に透けて見えるのためカットしやすいですが、 黒や茶色の爪は透けて見えないのでカットが難しいです
手または足で左右のどちらかが透明な爪ならば透明な方を初めに切り、 透けて見えない爪を同じ長さに切ります

左右とも黒や茶色の爪は、少しずつ2〜3回にわけて切り、切り口の断面の様子を見ながら切ります
爪を切るときは爪の上下に爪切りの刃を当てて切るより、左右に当てて切ると指先へのストレスが少ないようです

モルは爪を切られるのが苦手で、切っている途中で鳴き出すかも知れません。 その時は一度中断し、ご馳走を少し与え気分転換をさせてから再開しましょう

爪を切るのが苦手な方は 爪切りを使わない方法も試してみましょう

もし、深爪をして出血してしまうと、そこに汚れが付いて感染しやすいので要注意です
出血した場合、消毒後に人間用の止血用の粉をつけるなどして血を止めます。 手当てをしたら暫く抱っこをして、血が止まるのを待ちましょう。 その後、ケージの床を清潔に保ちながら再び出血しないか見ます。 傷口が完全に治るまでは化膿などを起こしていないか、こまめに観察してください

その他
爪の表面や指の間に汚れがあればついでに取り除きます。汚れが乾燥して 取りづらい場合、その部分を水で湿らせると取れ易いようです
同時に足の裏も見て怪我の有無などを調べましょう

ケージの中に粗めの石板やレンガを入れておくと爪が多少削れ、爪切りの間隔が少し長くなるようです


前歯の点検
前歯の伸びすぎや折れがないかを見ます。抱っこした際にあごを持ち上げて覗きこんだり、 手から野菜を与えるときに歯が見えるようにモルの上方から与えるといいでしょう
また、歯と歯の間に食べカスがたまっていたら楊枝か指先で取り除いてあげましょう

同時によだれの有無や口内の出血などがないか見ます
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運動

出来れば毎日、例えばケージを掃除する時などの決まった時間に、同じ場所で運動をさせてあげましょう
運動する習慣がついてくると、モルはケージから出してくれるのが楽しみになるようです。 同時にストレスの発散にもなりますので、どうか都合をつけて運動させてあげてください
また、今まで見たことの無かった、モルの楽しい行動を見せてくれるでしょう

モルは爪を立てて走ります。そのためフローリングの床ではモルが滑って思わぬ怪我をする可能性がありますので、 必ず滑り止めのためマットなどを敷いてください

トイレはなかなか覚えてくれないので、ケージから出すと、あちこちでおしっこや糞をすると思います。 ですので、あらかじめ汚れても洗濯が出来るマットなどを敷いておくと良いでしょう

はじめは落ち着く場所を探して隠れてしまいますが、安全な場所だとわかると徐々に遊び始めます

運動する場所に他の動物、電気コード、観葉植物や殺虫剤などのモルにとって危険なものが無いか注意します
家具の隙間に入ったり、家の外へ脱走しないような工夫もしておきましょう

部屋へ放している間はモルから絶対に目を離さないようにします。 もし、飼い主さんがその場から離れるときは面倒でもモルをケージに戻しましょう

詳細は部屋へ放す時の注意をご覧ください [関連記事として「ペットシーツカバー」もこちらにあります]

運動中でも仮のトイレは必要なので、新聞紙を敷いたトレイに、ケージに入っていた牧草や糞を入れて、 運動場所の隅に置くといいです

慣れないうちは床に敷いたマットの上でしてしまうでしょうが、こまめに掃除・洗濯するうちに トイレを覚えるとおもいます
また、普段からケージの底に新聞紙を敷いておくと、新聞紙のニオイを覚え、 ケージの外に出したときにも新聞紙の上でトイレをしてくれるようです

こんな物を運動する場所に置くとモルは興味を示し遊びます
・キッチンマットをモルが通れるくらいに巻いたもの
・シーツなどの布をふわっとした状態で置く
・10センチくらいの高さの箱
マット1 マット2
マットの下に潜る遊び こちらはキッチンマットで遊ぶ
手前はアルミ製のジャバラホース
また、運動の途中で好物の野菜などを与えるのも良いでしょう
この他に色々と工夫して、たのしく運動させてみましょう

また、直接運動と関係ないですが、ストレス解消に役立ちそうな「齧り木」を作ってみませんか
手作りレポート」にまとめてありますので、 興味のある方はご覧ください


家の外へ出して遊ばせるときは、乾燥した牧草を入れた箱などを用意して、モルがいつでも入れるようにします
ケージなどの網でサークルを作り、その中で遊ばせている飼い主さんもいらっしゃいます
〜外に出すときは、脱走しないよう充分に気を付けてください〜
また、他の動物(ネコ・カラス他)に襲われないように、いつでもそばにいてあげましょう

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ケージ温度

彼らが最も幸せに暮らせる温度は17−24度です、ケージに温度計を取付けて、 いつでも温度を確認できるようにします
彼らは急な温度変化は苦手なので、部屋の温度はなるべく一定に保ちましょう
病気のモルに対しては、特に最適温度を維持するよう注意してください

冬の対策
寒いときはペット用ヒーターや小型のホットカーペットなどを利用してケージ温度が 10度以下にならないように注意しましょう
特に子供のモルは、13度以下になると成長不良となってしまう恐れがありますので、温度管理には 充分気をつけてください

夜間は気温が低下しますので、ケージ全体を保温用の布で覆うなどして保温の工夫をしてください
また、乾燥した牧草などをいつもより多めに入れ、モル自身でも保温できるようにしておくといいようです
ペットヒーターを使うときは、ケージ内すべてを暖めるのではなく、彼らが暑いと感じたときに 逃げられるスペースを作ってあげましょう
ファンヒーターなどは、ケージに直接温風が当たらないように注意してください

もし、部屋の外で飼育する場合。冬の間は隙間風が最小になるようにします
これは、隙間風や寒さによって免疫が減ったり、ウイルスなどに感染するのを避けるためです。 また、夜間はなるべく室内へ入れてあげましょう
室内でも常時開いている窓から離すか窓からの風が直接ケージ内へ吹き込まないように壁をつくりましょう

ケージには直射日光が当たらないようにするか、必ず日陰になる部分が出来るように気をつけましょう

夏の対策
25度を超えると食事量が減り始め、32度を超すと生命に危険な温度といわれています
エアコンを使用したり、水を入れて凍らせたペットボトルをケージ上に置くなどの工夫をして、 温度コントロールしましょう
エアコンを使う場合、ケージに直接冷たい風が当たったり、低温にならないように注意してください

部屋の温度が快適でも、直射日光を受けることで急に体温が上昇してしまいます。 ですので絶対に直射日光があたらないようにしてください

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車での移動

給水ボトルの取付け、またはレタスなど水分の多い野菜を入れて、 移動中はいつでも水分補給ができるようにしておきましょう
クーラーボックスなどにお気に入りの野菜を入れて、 新鮮なものをいつでも食べられるように準備しておくと良いです
牧草、ペレットや野菜などは、いつでも食べられるようにモルのいるカゴの中に入れておきましょう
カゴは車内の通気の良い場所に置くようにします。直射日光が当たらないように 日光を遮断するような布を、カゴの上に掛けるなどしてカゴの温度に注意してください
また、車の構造上、排気ガスがトランク内に入り込むおそれがありますので、 カゴは絶対にトランクへ入れてはいけません

長時間の移動では、1−2時間に一度は休憩して、モルを休ませてあげましょう
休憩中は車を日陰に停車させます。季節によっては車内温度が一気に上昇してしまいますので、 駐車中は車のエンジンとエアコンはつけておくようにしてください

もし、あなた一人きりでドライブする場合は、カゴは助手席に置いて、シートベルトでしっかり固定しましょう。 (運転中にモルが脱走しないように、フタのあるカゴを使用することをオススメします)
また、走行中に鳴いたり暴れたりしても、車を安全な場所に停車させるまでは、モルに待っていてもらいましょう

そして、車での移動後は、静かな落ち着く場所にケージをセットして、充分な食事を与えて ゆっくりと休ませてあげてください

〜楽しいドライブを!〜



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