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モルを部屋へ放す時の注意をまとめました

−モルにとっての危険を出来るだけ減らしましょう−
運動のためモルを部屋へ放す場合は、その場所に他の動物、電気コード、観葉植物や殺虫剤などのモルにとって 危険なものが無いか注意しますが、季節によっても冬などの場合はストーブなどのヒーター類で火傷をしたり、 電気コードを齧ってしまわないように注意しましょう

1.電気コード

モルにとって電気コードの太さは齧りやすいサイズです。また、モルの歯はコードの被覆をひと噛みで切ってしまいますし 電気を通す銅線も2−3回噛むだけで容易に切断してしまいます。今まで電気コードに興味がなかったモルも、 いつまでも噛まないと言う保証はありませんので電気コードを噛まれない工夫が必要です

また、モルにとって電気コードを齧ることは危険なだけでメリットは何もありません。電気コードに齧られない対策を まだしていない方は常に「最悪の場合」の事を考えて、モルを放している間は目を離さないようにしたほうがいいでしょう
モルの感電も実際にある事ですし、コードを齧られたことに気付かず使用しているとその部分がショートしたり、 高温になって火災となる可能性もあるので、電気製品を使用するときはコードが齧られていないかを充分にチェックします
写真は家電製品の電気コードに巻いて使用している「スパイラルチューブ」
ホームセンターなどで1mあたり100円程度で売られています
スパイラルチューブ
このチューブの外径12mmで表面が滑らかなために、モルが齧ることは出来ないようです。 電気コードにセットした後はチューブがずれないように端をテープで固定します
写真は、コードに取り付けているところ
コードにセット中
この他に「コルゲートチューブ」と言うジャバラ状のものも売っていますが、表面に凹凸があるため齧られる可能性があり、 価格も若干高めのようです

また、家具の陰に電気コードがある場合は、絶対にモルが入り込まないような工夫が必要です


2.紙やビニールなど

ケージから出して室内の散歩をさせていると、電気コードをはじめ、手の届くところに置いてあるものに興味を抱いて、 手当たり次第に齧って食べてしまう場合があります
また、ケージの床材に、ペットシーツや新聞紙を使っている場合も、同じように食べてしまうことがあります

モルたちにとって、ビニール、ペットシーツや紙類は歯ごたえが良いので、「ムシャムシャ」と始めてしまうようです。 不幸なことに、口にしたものが奥歯のほうまで行ってしまうと、味がなくても吐き出すことをしないで、 そのまま食べてしまうようです
また、いままでビニールや紙類に興味がなかったモルでも、何かのキッカケで一度歯ごたえの良さを覚えてしまうと、 習慣になって再び食べるようになるようです

・ビニールや紙類を食べても大丈夫なの?

紙類はできるだけ、ビニールやペットシーツは絶対に食べさせないようにしましょう
これらを食べてしまうと。消化が出来ない等の状態で腸に行ってしまい、腸閉塞(腸が詰まってしまう状態)を起こすことがあります
閉塞を起こすと腸内にガスが溜まり、そこから炎症を起こしてモルは苦しみますし、大変に危険な状態になります

どれくらい食べても大丈夫かは、腸に達したときの紙やビニールの大きさなどで異なるので、具体的に「これだけ食べても大丈夫」と 言うのは難しそうです
(参考までに、うちのルビーが以前に食べてしまったビニールの大きさは、1×2cmで、お米が入っているビニール袋くらいの 厚さですが、幸い閉塞は起こしませんでした)

ただ、あの小さなお腹の中には長さ125cmにもなる細長い腸が入っています。そこを閉塞が起きずに排出されるかどうかは 「神のみぞ知る・・・」と言うところでしょう

一般的にモルの胃腸通過時間は13−30時間と言われますので、閉塞が起きてしまった場合は、この時間内に食べなくなるなどの 初期症状が見られるようです。その後、糞が出なくなり、腸内の炎症によって苦しむようになると言われています
残念ながら、万が一このような症状になってしまったときは、胃腸の切開手術により詰まりが取り除けたとしても、 術後に合併症を併発してしまい、助かることはないそうです。かわいいモルたちの為に、お気をつけください
(もし食べてしまったときに有効だと言われる方法もあるようですが、どの程度効果的か分からないため省略します)


食べても栄養にならないものは、与えないのが一番ですね
モルがケージで過ごしている時は、ケージに取りつけている防寒用のダンボールやビニールは噛んでケージ内に引っ張り込まないよう、 ケージの網とすこし離すように取り付けると良いようです
また、モルによっては毛布や布製のものなどを齧る仔もいますので、これらを始めて使ったときは、ケージに入れてから モルが齧らないか反応を良く観察しましょう

ケージの底に敷いてある紙類やペットシーツもモルが食べてしまうことがあります
このようなときは、すのこやプラスチックの 網のようなもの(100円ショップに置いてあるジョイント式のものや、ホームセンターでよく見る園芸用の網など)を、 ペットシーツの上に敷くと良いようです
下の写真のものは、100円ショップに置いてあるジョイント式のもの。色や形など数種類ありました、 これを実際に使われている飼い主さんもいらっしゃるようです

ただし、このプラスチックすのこも齧ってしまうモルもいるようです。そのときは、木のすのこを使用するか、ペットシーツカバー を使うなど更なる工夫が必要です

プラスチックすのこ すのこアップ
これをハサミなどで切り
ケージの床に合わせて使います
左のアップ。高さもあるため、糞が
下に落ち、良さそうです

購入したものは、表面が滑り止め加工の凹凸があるため、モルの床材にする前にサンドペーパーで平らに仕上げて あげたほうが良さそうでした


・ペットシーツカバー
ケージから出したとき用に、トイレとして部屋の隅にペットシーツを敷いている飼い主さんも多いと思います
部屋に放しているときに、そのペットシーツを齧られてしまった事もあるのではないでしょうか?そのようなときは、 余った布を利用して、ペットシーツがすっぽり入るくらいの「ペットシーツカバー」を自作してみてはいかがでしょうか?
(うちではこれを作ってから、ペットシーツを齧られてしまう被害はなくなりました)

このカバーにホックやファスナーを取りつけ、シーツを引っ張り出せないように工夫すれば、ケージの中でも使えそうです
ペットシーツカバー カバーの裏側
左はペットシーツ、
右がカバーです
カバーを裏返したところです。
巨大な「ポケットティッシュカバー」
と言う感じでしょうか


モコとルビーのお気に入りの場所はじゅりのケージの前です

現在は作ったカバーをここに置いて使っています
ペットシーツカバーの上でくつろぐ2匹

また、ビニールや紙類はモルの届かない場所に置くか、大き目のカゴや布袋に入れるなどして齧られない工夫をしてあげてください
特に、牧草を入れているビニール袋は狙われやすいので注意しましょう


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