くり家で使用していた「ラビットケージ」にぴったりサイズのすのこを作ってみました
手作り価格は・・2枚作ると、1枚あたり1300円〜で出来ます
まずは全体の紹介です
これが今回作成したすのこです。手前は牧草などが下に落ちないように、@の板を使用しているのが特徴です
(写真の番号は材料の説明などで使われています)
また、表面にはウレタン塗装をしてあります。これは、必ずしも必要ではありませんが、洗ったときに汚れ落ちが良いこと、
また梅雨時などにカビが発生しないなどの理由で塗装しました
洗い替えのために2枚くらい作ると便利です
こちらはすのこの裏側です。3本の角材Bですのこを支えます
さて、今度はケージにセットしたときの写真です。ご覧になってお分かりのように、ケージの床にじかに置くように
作りました。これならケージ上側の柵の部分だけ持ち上げることが可能になります
必要なもの
すのこを作るときに必要なものは道具と材料です。それぞれについてまとめました
各寸法はmm単位の数字です
・道具
のこぎり・ハンマー・スケール(巻尺または定規)・ボールペン
あれば便利なもの・・・
カンナ・キリ
ハケ(こちらは塗装するときに必要です)
・材料&消耗品
木材(すのこ2枚分。価格は購入したときのものです)・・・
@パイン集成材 600×150、厚さ9(@640円)2枚
Aアガチス材 1820×19、厚さ8(@115円)7本
B桧工作材 900×10×10(@80円)3本
クギの長さは15〜17くらいが良いでしょう(80円)
サンドペーパー(布やすり)#40or#60(@100円)1〜2枚
〃 (紙やすり)#120,#400(@25〜30円)2〜3枚
塗装する場合はウレタンニス(270ml/380円)とうすめ液(300ml/300円)を用意します
作ってみましょう
それではさっそく、、。その前に、出来あがったすのこがケージに合わなくては困ってしまうので、
お持ちのケージの寸法をしっかりと測っておきましょう
各寸法はmm単位の数字です
まず、AとBを測りましょう。ちなみに、このケージではA=550,B=390でした
続いて、すのこの隙間を簡単に計算してみます。@の150、Aは10本使っているので190になります
Bの390からこれらを引くと50です。隙間も10ヶ所ですので、1ヶ所の隙間は5となり、メス用に使う場合は
これで充分でしょう
ただ、オスの糞は曲がっているので、ちょっと隙間を大きくするほうが良さそうですね。そのときはAの木一本だけ
19から9くらいの幅にするか、組むときに二本分くらいを隙間を無くして組めばOKです
ここまで来たら、あとは一気に作業してしまいましょう
1.材料のカット・寸法のチェック
@とAの材料にAの寸法を取り、ボールペンで線を書いた後、線に沿って切ります
BはBの寸法通りに線を引きカットします
カットが終わったら実際にケージに入るかそれぞれの長さをチェックします。このときに、
入らなかったり、ピッタリし過ぎのときは布やすりで削り、長さを調節します
長さは、セットしたときに3〜5mmくらいの隙間があるようにすると良いでしょう
2.カットした材料の面取り、加工
次のように、材料の角をそれぞれ丸くします
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@を上から見た所です。ケージにセットした時に手前になる部分を
ケージの形と合うように、カンナまたは布やすりを使用して丸く削ります
サンドペーパーを掛けるときは、不要な板などをペーパーの裏に入れて
「あて板」にして扱うと作業が楽です |
Aの角も少し丸くします。写真の右の○印は未加工のもの、左の○印はカンナで
角を落としたものです。この後にサンドペーパーで仕上げます。
カンナを使わないときは、#40くらいの布ヤスリを使用して角を落とします
※角を落とすことで足のツメを引っ掛けることを防止できて、
糞も下に落ちやすいです
しかし、角を落とし過ぎてしまうと、足が滑って隙間に足を
挟んでしまう危険がありますので注意して作業してください
次に他の部分のすべての角を面取りします。面取りは布やすりで簡単に削った後に#120の紙やすりを掛けます
時間があればBの3本のうち1本(真ん中に使うもの)を、下の図のように加工しておきます
(省略するときは、下のほうにある「安定しないときの対処方法」をご覧ください)
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→ |
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ケージによっては、床面が平らでないことがあるため
セットしたときに安定するように、中央部を布やすりなどで削っておきます |
最後に#400の紙やすりを全体に掛けて、表面を仕上げます
3.組み立て
ここまで準備できれば、あとは簡単です。@とAが不揃いとならないように注意しながらクギで固定していきます
上で紹介した加工をBにしたときは、クギを打つとクギの先端が飛び出て来ますので、
必ず真鍮のくぎを使ってください
飛び出した真鍮クギの先端は、布やすりで容易に削ることが出来ます
真鍮クギは軟らかく曲がったりしやすいので、木材にあらかじめキリなどを使ってガイドの穴を開けておくと良いでしょう
右の写真は今回使用したキリです |
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※塗装をする方は、組み立て時に「仮組み」した状態で塗装します
完全に組み立ててから塗装すると、木の合わせ面に塗料が塗れないため、使っているうちに木材が水分を吸収して
木が腐ってしまう恐れがあります
また、組みたて前に塗装してもイイですが、この場合は組み立ての時に、クギを打ったところを防水するようにしましょう
少し分かり難いですが、仮組み状態のすのこです。この状態で塗装しても良いですし、いちどバラして塗装するのも良いでしょう
すのこを塗装した場合は、塗料が完全に乾いてから使用してください
具体的には、屋外の風通しの良い日陰の場所で、気温約25度/湿度40%程度で5日程度は乾燥させたほうが安心です。
もちろん、そのころには塗装のニオイは一切ありませんでした
4.その他
・完成したすのこをケージにセットしてみましょう。ちゃんと安定していますか?
ガタガタ動いてしまうようなら、次の方法を試してください
・すのこが安定しないときの対処法
ガタガタしてしまい安定しないのは、ケージの床とすのこ底部分の形状が合っていない場合に起こります
下の写真のように、ケージの縁にトイレットペーパー、新聞紙または猫のトイレ砂などを入れてみてください
きっと安定してくれるでしょう
・塗装したすのこの掃除は、特に注意点はありません。汚れがこびり付いているときは、水をかけて
暫くしてからブラシで水洗いするだけで簡単に汚れが落ちてくれます。また、水切れもとても良いです
・すのこをあまりにピッタリに作ってしまうと、使っていくうちにケージとくっついてしまうことがあります。
これは、すのことケージの隙間にモルの尿の「カルシウム分」が溜まり、隙間が無くなってしまうからです
この場合はケージに付いたカルシウム分(白く残っているのですぐに分かります)を取り除くことによって改善します
セットしたすのこの取り外しには下のようなピンセットが便利です
すのこを塗装する場合は、齧り防止のためケージの床にピッタリ合うサイズに作ってください
また、隙間が広すぎの場合も齧る場合があります
初めて作るときに一枚目は塗装しないでしばらく使い、モルが齧っていないか確認するのも良いと思います
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